先日IOS17の新機能NameDrop(iPhoneを近づけるだけで名刺交換できるやつ)をかなり年下の社員としてみたところ
なんか赤外線通信してるみたいでエモいです
って。赤外線通信?実は私したことが無かった。と言うか、できる機種を持っていなかった。ちょっと憧れていた。
そうそう、合コン三昧だった頃その「赤外線通信」ができなくて連絡先交換するのが難儀だったなと過去の記憶が蘇って来ました。
パカパカ、ピカピカじゃない携帯電話
1990年後半、タッチパネルのスマートフォンなんて普及していなかった頃、俗に言う二つ折りのアンテナピカピカ光らせる今で言うガラケーの流行全盛期の頃、私はずっとノキアの携帯を愛用していた。なぜかって?その理由はいくつかあります。
NOKIAが好きな理由1
ノキアのスマートフォンはデザインがシンプル。そしてコンパクト。なんと外装はヤフオクやebayで購入でき、同じNOKIAでも「お?ちょっと違うね!」って感じが出せる優越感があった。
まぁ、そもそもNOKIAを知ってる人も少なかったので誰もそんな事は気にしていない。
NOKIAが好きな理由2
カスタマイズの自由度が高い。Symbian OSを積んでおり(スマートフォンの走り)PCを使ってROOT化すると、各種アプリ(エミュレータとか)、オペラ(ネットフルブラウザ)等自由にカスタムし放題でした。当時手法がテック系のブログでしょく紹介されていました。
当時は通信代が高かったので、フルブラウザなんてパケ死という副産物がついてきました。
NOKIAが好きな理由3
着信音は着メロサイト不要。前述したようにOSが搭載されていたのでMUSICフォルダにMP3の音源を入れれば自分の着信音が設定できました。
NOKIAは世界ではかなり売れているモバイルだったので、着信音「ringing tone」は有名でコンサート前に注意喚起の意味を含めて「ringing tone」をフルオーケストラで演奏をするというユーモアもあったそうです。
じゃ無い故に未搭載
赤外線通信
エモいと言われた赤外線通信機能について。これは今の若い世代には馴染みが薄いかもしれませんが、当時は非常に便利で一斉を風靡していまいた。友達と写真やデータを簡単に共有できたり、名刺交換をする際にも活用されて今でいうエアドロップです。
昔はクラウドストレージがなかったので、データを即座に共有するために赤外線通信は頼りになる相棒でした。や着信音を交換するのも、友達との楽しいコミュニケーションの一環でしたね。エアドロップを使えないAndroidユーザーの気持ち私はよくわかります。
初期の日本製スマホには赤外線通信が残っているものもありましたね。
imode
俗に言うネット接続サービス「imode」(各社名前は違いましたが面倒なのでimodeに統一)は使えませんでした。
占いとか、ニュースとかちょっと羨ましかったけど、通信量にビクビクしながらフルブラウザでYahooとか見てました。勿論当時パケ放題は対象外でした。
NOKIAの終焉
スマートフォンの世界が進化する中で、私は何度も他のブランドに乗り換えを検討しましたが、ノキアの信頼性と使い勝手に敵うものはありませんでした。バッテリーの持ちや使い方のシンプルさ、それに堅牢なデザインが、私にとっての理想的なスマートフォンでした。
結果私はシムフリーも入れ、5台のノキア端末を使い続けていました。
しかし、時が経つにつれて、スマートフォンのテクノロジーは飛躍的に進化し、iPhoneやAndroidの台頭によりノキアもスマートフォン市場で競争に苦しむようになります。
私もiPhoneを使うようになり、段々とノキアのことが記憶から薄れるようになってきた矢先冒頭のやり取りで感傷的になりもう一度ノキアとの思い出を掘りこしてみました。
ノキアと言うと一時Microsoftに迎合されましたが、ロゴを一新し、携帯事業は別会社が引き継ぎ今でもフューチャーフォンやスマートフォンは発売されています。
又いつかオリジナル端末で「Ringing Tone」を聞きたいですね。
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